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高齢者と熱中症

高齢者と熱中症 (2012年05月27日 日 18:54)|病気|

こんにちは。音川です。今日は天気がよかったですね。
娘が幼稚園で、植物の生育を学習していようです。土に種をまくと、葉が出て、実がなる。この程度のようですが、せっかくの機会と思い、家族でちょっとした家庭菜園をすることにしました(ホントにちょっぴりで恥ずかしいです)。

 

近くのホームセンターに行き、プチトマトとオクラの苗を買ってきました。実は家庭菜園には私自身も興味があったため、とてもワクワクです。

 

しかし、庭でやってみると、「暑い!!」。こりゃ熱中症にもなるわな・・。

 

私のクリニックの患者さんは、ガーデニングをする方や、畑や田んぼをする方が多いのです。以前から「破傷風」に対する啓蒙には努めてきました。しかし、これは「熱中症」についても書いておかないと、と思わされました。

 

 

さて、というわけで、本日のテーマは熱中症。

 

熱中症という言葉はよく耳にします。どのようなものでしょうか。

 

人間には、気温が変化しても、体には体温を一定に保とうとする仕組みが備わっています。ところが、体内の水分や塩分が不足して脱水状態になると、体内の熱を外に出せなくなり、さまざまな体の変調を来すようになります。このような状態が「熱中症」です。高齢者では、意外にも、「屋内で日常生活を送っているとき」に最も多く発生しています。

 

対処方法は、熱中症の程度によって異なってきます。

 

Ⅰ度(めまい、立ちくらみ、こむら返りなど)の場合は、涼しい場所に移動して、体を冷やしながら、水分と塩分を補給します。スポーツ飲料が一般的ですね。Ⅱ度(頭痛、吐き気、おう吐、けん怠感など)、Ⅲ度(立てない、意識障害など)の場合は、すぐに救急車を呼び、救急車を待つ間は体を積極的に冷やし、飲めるようなら、水分と塩分を補給します。

 

予防のポイントは、とにかく体を冷やすということと、水分補給に尽きます。
高温多湿、無風、日ざしが強い日には、注意が必要です。特に高齢者は、室内が高温多湿にならないよう、エアコンや扇風機などを上手に利用してください。今年の夏は、節電に対する意識も必要ですが、エコと体調とのバランスが大切です。また、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分をとりましょう。



 
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