インフルエンザワクチンの接種は、いつから開始ですか、という問い合わせがチラホラ。そろそろそういう時期になってきました。はやる気持ちはよく分かります。
先日、医師会からfaxが届きました。あまり気に留めず、ごみ箱行きのことが多いのですが（医師会さん、スミマセン）、ちょっぴりギョギョ！！9月14日奈良市内の幼稚園でインフルエンザの集団発生、とのこと。以前に真夏の沖縄で流行したくらいですから、集団発生にはさして驚きません。それよりも驚いたのは、この時期に検査をした小児科医がいたということです。私もこれは検査したら、「陽性」かも・・と思いながらも、患者さんに言う勇気がなかなか出ないのが正直なところ。真夏にインフルエンザなんて！！とお母さんに一蹴され、ヤブ医者のレッテルを張られかねないかもしれない・・。もう一つは、インフルエンザであってもなくても、それほど結果には影響しないため、ということもあります。ほとんどの方は、なにもしなくても自然治癒してしまいますから。
ワクチン接種については、申し訳ありませんが、「おそらく例年通り」としかお答えできないのです。ただし、現段階では、ということです。そろそろ具体的なお返事ができると思います。
さて、今年のインフルエンザワクチンの株が決定しています。
インフルエンザワクチンにはA型2種類、B型1種類、計3種類のワクチン株が入っています。
(1)A型/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 (X-179A)
(2)A型/ビクトリア/361/2011 (H3N2)(IVR-165)
(3)B型/ウィスコンシン/1/2010 (BX-41A)
(1)は昨年と同株、(2)(3)が昨年と異なる株となりました。
インフルエンザワクチン株の選定は、厚生労働省健康局の依頼を受けた国立感染症研究所が、昨シーズンの国内外の流行情報、WHO南半球ワクチン株推奨会議(昨年9月)、WHO北半球ワクチン株推奨会議(今年2月)など様々な情報をふまえ、ワクチン株選定会議を経て決定されます。
