寒さが厳しくなります。今日は風邪も強かったですね。
午前の診療を終え、急いで子供が出るクリスマスコンサートに行きましたが、着いたころにはすべての演目が終わっていました。ダメなお父さんでした・・。
ノロウイルス感染での嘔吐下痢症が増えているとの報道がありますが、当院ではまだ実感に乏しいです。確かに腸炎症状の患者さんは来院していますが、これはノロだろっ!と思わされる患者さんは少ないように感じています。迅速にノロウイルス感染かどうかをみるには、専用のキットがありましたが、糞便を取らなくてはならず、面倒でした。この度、肛門から専用の綿棒で直腸内をぬぐい、検査できるキットが発売になりました。これで、少し検査がし易くなると思います。
しかし、この検査は、お子さんや高齢者などが保険診療で認められており、他の方は実費になります。普及のためには、インフルエンザのように全ての年代での保険適応が望まれます。
以下の患者さんについて、ノロウイルス感染症が疑われる場合に保険適応となります。
ア 3 歳未満の患者
イ 65 歳以上の患者
ウ 悪性腫瘍の診断が確定している患者
エ 臓器移植後の患者
オ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者
いずれにせよ、ノロウイルスに対する抗ウイルス薬は開発されていないので、嘔吐に対しては、吐き気止め、発熱に対しては、解熱剤等の対症療法となります。重症で脱水症がひどい場合には、入院・補液等が必要となります。ノロウイルス感染が判明したとしても、特別な薬があるわけではない・・・、この点も歯がゆい事ですね。
写真は先週に行った有馬温泉の紅葉です。