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ガーデニング・家庭菜園の危険「破傷風」

ガーデニング・家庭菜園の危険「破傷風」 (2011年07月21日 木 15:11)|病気|

 

ガーデニング、家庭菜園をされている方も多いことでしょう。実は、とっても危険と隣り合わせなのです。 「破傷風」という病気を聞いたことはあるでしょうか。土壌中に破傷風菌という細菌が存在しており、傷口から体内に侵入するのです。体内で毒素が産生され、その毒素によって呼吸ができない状態となり、亡くなってしまうという恐ろしい病気なのです。 「日本の高度医療なら大丈夫!」と思われるかもしれませんが、仮に集中治療室で濃厚な治療を受けたとしても、救命率は10%台なのです。90%と近くの方は、いったん発症(病気の症状がでる)してしまうと亡くなってしまうのです。 しかし、対処方法がないわけではありません。「予防」です。発症さえしなければ良いのです。現代医療をもってしても、これこそがすべてと言っても過言ではないでしょう。実は、幕末の種痘の治療と行っていることは大きく変わらないのかもしれません。 「わたしは小さいときに、3種混合ワクチンを受けているから大丈夫!」とおっしゃる方もおられるかもしれません。しかし、ワクチンの効果も、時間を経ると低下してくるのです。40歳代後半からは、追加ワクチンを受けていない限り、破傷風にかかる確率は高くなります。統計的に見ても、この年代から破傷風が増えてくるのです。 「日本の土は、発展途上国と違って大丈夫」と言われるかもしれません。破傷風に関しては、全世界共通。どこの土にも居るのです。 家庭菜園の際に、どうしても傷をしてしまいます。見えない細菌の侵入を、完全に防ぐのは事実上無理なのです。 ワクチンの基本的な考え方は、仮に病原体をもらったとしても、体内でその細菌を駆逐できればよい、あるいは、死に至るような病状を避けることさえできれば良い、というものです。 ぜひ一度、ワクチンについて改めて考えてみてはどうでしょうか。いつでもご相談をうけますので、気軽にお話ください。



 
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