(国立感染症研究所 感染症情報センターからの報告)
2011年第45週のインフルエンザの定点当たり報告数は0.14(患者報告数674)となり、第42週以降増加が続いている。都道府県別では沖縄県(1.88)、宮城県(0.77)、岐阜県(0.44)、三重県(0.40)、愛知県(0.38)、秋田県(0.30)、山口県(0.25)の順となっている。
地域的には注意報レベル、警報レベルを超えている保健所地域はまだ存在していない。
直近の2011年第40~44週の5週間では、インフルエンザウイルスの検出は、AH3亜型(A香港型)の割合が最も高く、次いでB型、AH1pdm09の順である。
奈良県ではいまのところ報告はありません。しかし、近隣の県(大阪、京都、三重)では報告がでています。地理的に周囲を囲まれた奈良には報告はないものの、それは時間の問題でしょう。
山口県では、9月の末には既に、インフルエンザによる学級閉鎖が起きています。
ちなみに、奈良県では感染性胃腸炎が1位、以下、溶連菌感染、水痘と続きます。確かに当院でも、いわゆる吐き下しの患者さんが来られています。
水痘が3位にくるあたりは、本当に胸が痛みます。予防できる病気ですから。
以前にインフルエンザワクチンのQ&Aでも書かせてもらいましたが、ワクチンが効果を発揮するのは、ワクチン接種をしてから最低でも2週間はかかります。
早めのワクチン接種を心掛けたいものです。