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ピロリ菌除菌について

ピロリ菌除菌について (2012年01月08日 日 07:31)|病気|

2011年11月3日のブログで、ピロリ菌のお話をしました。
前回はピロリ菌とはどのようなものか、検査方法などを説明しました。

最近CMで流れているらしいのですが、「ピロリ菌を検査して除菌しよう!」と。私はほとんどテレビが見られないため(もともとはかなりのテレビっ子のため、いまの状況はかなりつらい)、CMについて詳細は知りません。ですが、おそらく上に書いている内容なのでしょう。保険適応などの説明はないようなので、現場では混乱です・・。

さて愚痴はこれくらいにして。ピロリ菌の除菌のメリットはいくつかあります。
そのうちの一つに、除菌後、胃・十二指腸潰瘍の再発が維持療法なしでも抑制されるということです。

本人の確認なしでブログに書いてしまいますが、私の父はかつて胃潰瘍で悩まされていました。「内服治療をすれば、それなりには症状はやわらぐ。しかし、内服を止めれば、胃潰瘍は再発する。内服を継続していたとしても、なんとなく胃のあたりが不快」と。そんな父も除菌後は不快感もなくなったということです。

わが国では,十二指腸潰瘍の95%,胃潰瘍の90%以上がピロリ菌陽性です。保険適用ではなかったため,除菌療法ができない時代が続いていましたが,2000年からようやく“胃・十二指腸潰瘍に限り”保険で行えるようになりました。

ピロリ菌は、単独の抗菌薬での駆除が難しい細菌です。そのため,3剤併用療法が行われています。

一次除菌療法はプロトンポンプ阻害薬(PPI)+アモキシシリン(AMPC)+クラリスロマイシン(CAM)の1週間投与、それでも効果のなかった方には二次除菌療法を行います。二次除菌療法はPPI+AMPC+メトロニダゾール(MNZ)を1週間投与することになっています。

わが国で行われた大規模臨床試験の除菌率は約90%で,おもな副作用は軟便と下痢でした。現在の大きな問題点は,CAMに対する耐性菌の頻度が年々上昇していることです。つまり、“薬の効き具合が悪くなっている”ということです。



 
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