TVニュース・奈良市HPで、奈良市が成人への風疹ワクチン接種費用の一部を負担すると発表しています。1週間前のことです。医療従事者の感覚としては、「やっとか」という感じがします。しかし行政には行政の理由もあるのでしょう。発表があってからすでに1週間が過ぎていますが、当院にはほとんど問い合わせもなく・・。あんなにマスコミでも取り上げられていたのに・・。マスコミを操作するのは問題があるかと思いますが、確かにマスコミの力は絶大です。ぜひともマスコミの方にも今一度協力願いたいものです、人道的な見地から。マスコミ報道と行政との歩調が合っておらず、いまのままでは折角の助成金制度も無駄になってしいます。
いままでもブログで書いてきましたが、改めて重要性を分かっていただきたいと思います。風疹は妊娠初期の妊婦が感染すると、生まれてくる赤ちゃんが難聴や心疾患などの障害を持つ可能性があります。
期間:平成25年5月24日~10月31日
対象:平成7年4月1日以前に生まれ、次のいずれかに該当する方(接種時点で奈良市に住民登録していること)
○妊娠を予定または希望している女性
○妊娠を予定又は希望している女性の夫
○妊娠している女性の夫
接種時点で奈良市に住民登録のあることが前提です。
実施方法:市内の医療機関で、自己負担3,000円で予防接種が受けられます。(通常は約9000円程度)なお、既に4月1日以降、接種を受けられた方は上限を設け還付されます。夫も含むというのは、奈良市も頑張ったと思います。
ただし、風疹単独ワクチンは、関東地方でほとんど使用されていて、クリニックには取り寄せできなくなりました。そのため多くの病医院では、MRワクチン(はしか、風疹混合ワクチン)を接種するしかありません。
マスコミのような力はちっともないものの、少しでも地域の方々の医療に貢献したいと思いながら土曜の午後にブログを書く、音川でした。
この後庭の草むしりしよっと、今日は雲だし。